理学療法士
千秋病院 リハビリテーション科
遠藤 謹章さん(2020年入職)
さまざまな部門を経験して、もっと成長したい
入職の理由と、尾張健友会で働く魅力を教えてください。
学生時代、千秋病院での実習で職員の方々の人柄や院内の雰囲気にひかれて、入職を決めました。現在の職場の回復期病棟では、急性期病棟から来られた患者様を支援することもあります。その際、大切にしているのは、急性期の担当スタッフとカルテにない情報を共有することです。例えば、リハビリテーションに消極的な患者様を担当したときは、どのような声掛けや介助を行って意欲を高めたのかを教えてもらい、より良いリハビリにつなげました。治療を目的とする急性期・回復期でのリハビリのほかに、充実した暮らしを送るための訪問・通所リハビリがあるのも当院で働く魅力です。今後は、さまざまな部門を経験して、セラピストとして成長したいと思います。
どのようなときにやりがいを感じますか?
患者様の希望に沿ったリハビリを提供できると、やりがいを感じます。印象に残っているのは、足を骨折された90代の患者様です。高齢ですが、「歩けるようになって帰宅したい」と意欲をお持ちだったので、その思いに応えたい一心で支援しました。多くの患者様はリハビリ中、機能が向上しているにも関わらず、できないことばかりが目についてあきらめてしまいがちです。そうならないためにトレーニング中は、「息切れしにくくなりましたね!」「先週より、20mも長く歩けるようになっていますよ!」と、確実に回復していることを伝えて励ましました。退院後、尾張健友会のデイケアを利用し始めた患者様が「歩けるようになったよ」と元気な姿を見せてくださったときは、お役に立ててよかった、とうれしく思いました。
地域ではどのような活動をされていますか?
地域の方々で構成される「尾張健康友の会」の健康教室や、一宮市からの委託で行っている運動教室「貯筋教室」で講師をしています。教室の内容は、転倒予防の体操や足の筋トレ、ストレッチ、脳トレなどです。参加者の方々のニーズに合わせてテーマを決めることが多く、最近は、ポールウォーキングに関心をお持ちの方がおられると知り、教室で道具の使い方講座を実施しました。これらの活動で地域の方々の健康維持に貢献する一方で、こむら返りや腰痛など、日常的に悩みを抱えている高齢の方が多いことも知りました。今の目標は、そうしたお悩みに助言できるよう知識を身につけることです。地域活動を通して、「理学療法士としてスキルアップしたい!」とモチベーションが高まりました。