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看護師

千秋病院 B3病棟

齋藤理香さん(2013年入職)

退院後の患者様の生活をサポートしています

入職した理由と、研修について教えてください。

千秋病院は地域の方々のご支援で建てられました。その恩返しをするために、グループ全体で、医療、看護、介護を提供して地域に貢献している姿勢に共感して入職しました。看護の勉強中は尾張健友会の奨学金制度を活用し、奨学生対象のイベントにもよく参加しました。入職時、同期の半数がイベントで知り合った奨学生だったので、心強く感じたのを覚えています。
研修では、他職種とのグループワークを通して横のつながりができ、各職種への理解が深まりました。各病棟の特徴や仕事内容を理解できたのは、全ての病棟をローテーションする看護師研修のおかげです。また、この研修では、お風呂やトイレの介助、清拭を経験し、注射や点滴、採血などの技術を高めることができました。

地域包括ケア病棟では、どのような看護をされていますか?

現在の職場、地域包括ケア病棟での看護師の仕事は、患者様の日常生活の援助です。また、患者様とご家族に退院後の療養先のご希望をお聞きし、ソーシャルワーカーや退院支援看護師と相談して療養先を調整・選定するのも看護師の役割です。以前、患者様の奥様が在宅療養を希望されたケースがありました。患者様は胃ろうをされており、奥様は80代とご高齢でした。そのため在宅療養は難しいと考えましたが、退院支援看護師やリハビリ担当者と介護用品を選定し、拘縮(こうしゅく)予防の援助方法や、オムツ交換・体位交換、たんの吸引、経管栄養の手順などをご指導しました。また、要介護者の一時的な入院を受け入れるレスパイト入院(※)を提案しました。他職種と一緒に考え、制度を活用することで、奥様の思いに応えることができました。
※レスパイト入院:介護者の負担軽減を目的に、自宅療養中の患者様が一時的に入院できる制度

千秋病院独自の事業や取り組みはありますか?

全ての患者様に平等に適切な医療と看護を提供できるよう、差額ベッド代をいただいていないのは千秋病院ならではだと思います。個室が利用できるのは、病状がよくない方や急変されて機械を装着されている方、認知症で見守りが必要な患者様で、経済的に余裕のある方が優先されることはありません。
地域包括ケア病棟の独自の取り組みは、季節のイベントです。クリスマスには、病棟の食堂に患者様をはじめ、そのご家族や他の病棟の患者様にもお集まりいただき、介護士が考案したゲームなどのレクリエーションや、スタッフによる演奏会を行っています。こうしたイベントは、普段、部屋から出ることのない患者様の気分転換になっています。また、患者様同士の交流の機会にもなっており、皆さまに喜ばれています。

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