看護師
介護事業部 訪問看護ステーション・ちあき
滝 愛さん(2014年入職)
看護の現場に復帰できたのは託児所のおかげ
育休からの復帰先に尾張健友会を選んだ理由と経緯を教えてください。
病棟看護を約5年経験した後、2人の子どもの育児に専念するため退職しました。復帰を考え始めたのは、上の子が保育園入園前、下の子が1歳になった頃です。「未満児保育が可能な託児所つきの職場」を必須条件に再就職先を探したところ、紹介されたのが、訪問看護ステーション・ちあきでした。訪問看護は未経験でしたが、当時の事業所管理者が託児所の利用者であることに安心感を覚え、入職を決めました。
働き始めてからは、託児所をフルに活用しました。平日はもちろん、上の子の保育園が休みの祝日や預かり時間が15時までの土曜日も、託児所で預かってもらえたのでありがたかったです。また、台風などで保育園が閉園したときも利用できたので、安心して仕事ができました。
訪問看護と病棟看護との違いは何ですか?
病棟看護では、疾患に関する知識や経験が得られます。一方、訪問看護は、利用者様と1対1で向き合って丁寧に看護できること、利用者様とご家族のご希望に合わせてオーダーメイドのケアを組み立てられるのが魅力です。仕事内容は、血圧や血中酸素飽和度等の測定、点滴、入浴介助、清拭、オムツ交換、薬の補充、尿カテーテルの入れ替えなど多岐にわたります。利用者様宅の物品をお借りしてケアするので工夫も必要ですが、病棟での看護経験を生かしながら取り組んでいます。心掛けているのは、利用者様と介護者様が前向きな気持ちになるような声掛けです。「体調がいいのは、栄養バランスのいい食事のおかげですね」など、できていることに目を向けて、介護者をねぎらうのも大切な仕事だと考えています。
他の事業所が同じ場所にあるメリットを教えてください。
訪問看護ステーション・ちあきは、居宅介護支援事業所、ヘルパーステーションと事務所を共有しています。そのため、訪問看護の利用者様が抱えている困り事を相談しやすく、すぐに支援につなげられるといったメリットがあります。例えば、「買い物に行けない」「訪問看護料が払えない」とお困りの利用者様、「介護に疲れた」という介護者様もおられます。看護師はこうした困り事に直接、支援ができないので、居宅介護支援事業所のケアマネジャーに相談したり、ヘルパーステーションにつなげたりして、問題解決に当たっています。その結果、千秋病院のレスパイト入院制度(※)を活用した方、尾張健友会の施設に入所した方もおられます。利用者様をずっと見守りケアできるサービスや施設がそろっているのも、尾張健友会を利用するメリットだと思います。
※レスパイト入院:介護者の負担軽減を目的に、自宅療養中の患者様が一時的に入院できる制度